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とろけるような甘美な音色を醸し出す1927年製のニューヨークスタインウェイ(ピアノロール機構つきの大変希少なもの)の名器が、金属加工機械メーカーである株式会社アマダさんの敷地内の関連施設FORUM246の1階のカフェに展示されています。
この楽器が、演奏されずにただ展示されていることを憂いたのが、この楽器のリビルドを担当され、現在も定期メンテナンスに来られている調律師の上野泰永さんです。上野さんは、会社の皆さんにこの楽器の魅力、真価を知っていただき、ロビーコンサートの開催や、この楽器を利用したCDを制作するなど、この名器の有効利用に漕ぎ着けたいと思っておられます。上野さんご自身、この楽器に大変魅了されていて、深い愛着をお持ちなのです。また、会社側も、せっかく名器が展示してあるので、その楽器を使用した録音がBGMで流せれば…との構想をお持ちとのことでした。 そこで、今回声をかけていただき、閉店後の夜中に、上野さんと一緒に、この楽器の魅惑的な音色を収録するためのサンプル録音を行なってきました。
録音は、昨日の0:00から、2時間半ほどの短時間で行ないました。。日曜日に試弾した際のイメージから、このピアノの個性に合いそうな小品をチョイスし、コンサートのつもりでほとんど一発収録で、ショパンのワルツやノクターンなどを弾き、最後にバッハのパルティータも収録しましたが、驚くほどスムーズに録れました。愛しい楽器に酔わされて、音楽に入り込むことができたのでしょうか…。
このサンプル録音を機に楽器の真価が再認識され、カフェのスペースを利用したコンサート、等々、この楽器の音色を生で聴くことのできる機会を作っていただけるようになると良いのですが・・・。
この楽器は、聴き手のみならず演奏者をも陶然とさせてしまうような、本当に魅惑的な音色がします。楽器のポテンシャルを最大限に引き出された上野さんに腕前によるところも少なくないのかもしれませんが、眠っているのは余りにももったいない、すばらしい楽器です。
忘れがたい楽器との出会いに導いてくださった上野さんに感謝です。